
H23年 矯正開始患者160名
H3年開業より、2,000名の患者さんが当医院で矯正を行っています。(非抜歯矯正治療・咬合誘導・MTM)
私が開業開始から矯正治療をはじめた時は、まだ日本人の矯正に対する意識はたいへん低く、単に「見た目」だけの問題と思われたり、歯をキレイに並べるだけとしか考えられていない面が多くありました。
しかし、私は単に歯並びやかみ合わせが全身の健康に深く関わっていることを理解してもらえる日が必ず来ると信じていました。
現在私は、歯の矯正に関して、多くの矯正医や歯科医の方とは少し違った取組みをおこなっています。
それは
なかでも、5が最大の目的です。
私に矯正治療に対する大きな気づきを与えてくださったのが各務肇先生(ポール矯正歯科センター院長・歯学博士・日本大学歯学部兼任講師)です。
私は、各務肇先生の下でポール矯正歯科センターに勤務し、日本矯正歯科学会認定医を取得しました。
その後、各務肇先生、福原達郎先生(元日本矯正歯科学会会長・昭和大学名誉教授)及び山口敏雄先生(元奥羽大学矯正学教授)らが顧問となり非抜歯矯正治療・咬合誘導・顎関節症及び不定愁訴を踏まえ全身咬合を考え広める会である日本一般臨床矯正研究会の学術委員長勤めさせて頂いています。
また、開業後1,600症例以上の症例を手がけることにより現在日本矯正歯科学会専門医取得(平成21年1月)させて頂いています。

当医院の非抜歯矯正
治療を分かり易く説明
されている本です。
(各務肇先生著)
各務先生の提唱する非抜歯矯正は、これまでの矯正治療でネックになっていたことをほとんど解決するものであり、それを知ったときの私の衝撃はものすごいものがありました。そして、私は自分の治療に使えるよう勉強し、噛み合わせや健康に対して、いろいろなことを体得することができました。
学べば学ぶほど、非抜歯矯正に対する確固たる自信ができあがってきました。そして今では、早い時期(第1大臼歯が生えてきてからか、乳歯の第2臼歯が残っているまでなら)から治療をすれば、ほとんど100パーセント永久歯を抜かないで矯正治療ができるようになりました。
また内科や耳鼻科では解決しない「不定愁訴」や「アレルギー」「慢性鼻炎」といわれているさまざまな症状は、いまだ科学的には解明されていない点が多いのですが、矯正を基本とする歯やかみ合わせの治療によって改善されることが多いこともわかっています。
最近は、矯正治療を行う方が増えてきました。しかし、矯正治療の本当の意味をきちんと理解して頂きたいと私は思います。
私たちのアゴの骨は、年齢が低いほど弾力性に富んでいます。
当院の矯正治療では、この骨の弾力性と上下の骨の成長を考慮しながら、正しい咬み合わせに歯列を導いてきれいな歯並びに育てます。
歯がきれいに並ぶためには、生えてくるべき場所が確保されていなければなりません。成長の遅れている上下のアゴの骨を正常な大きさにまで拡大したり、奥歯をさらに奥に動かしたり、歯並びをつくる6歳臼歯を正しい位置に動かしたりする様々な方法によって、永久歯がきれいに並ぶようにしていきます。
スペースがないからと無理に永久歯を抜くことがありませんから、痛みなく矯正治療ができます。無理に拡げるのではなく本来あるべき成長発育にまで戻すことが基本になります。
また、頭の骨とアゴの骨とのバランスが大事なのです。そのために矯正治療を行う前に十分な検査を行います。
矯正治療前



矯正治療後



歯を抜かず治療しています。
矯正装置が目立つことを気にして矯正を敬遠している方がいましたが、現在では、つけていることがほとんど目立たない歯の色に近い装置や透明な装置、歯の裏側につける矯正装置を使って、周りの人に気づかれずに矯正治療ができます。若い世代では美の基準も変わり、歯並びやきれいな口元を演出する時代になってきました。

歯の裏側に装着するリンガル装置

歯に似た色の目立たない装置
現在当歯科医院では人目に付きやすい上顎前歯部は歯質と同色のセラミック製ブラケットを装着し、目立ちにくい歯に対してはセラミック製に比べ形態的に小さく頬粘膜・唇粘膜等に傷つきにくい(口内炎になりにくいように、通常使用されているメタルブラケットよりより小さい)メタル製ブラケットを採用しています。
抜歯をする矯正は、永久歯の歯並びが完成するころから始めます。
当院では抜歯をせずにきれいな歯並びを得るために、骨が成長過程にある低年齢から始めます。
早期に矯正治療をおすすめする理由に、最近の子どもに見られる口呼吸の問題があります。口で呼吸する人は口の中での舌の位置が悪く、歯が並ぶスペースがなくなったり、猫背になったり、前歯を押し出したりなどの影響が出て顔貌が変形していきます。
しかし、早期に治療を始めることで、これらの影響を防ぐことができるのです。

矯正治療前

矯正治療後
当院では矯正治療に使用する材料には高品質のものをご用意しています。

形状記憶合金ワイヤー:冷水に触れると柔らかくなる性質があり、治療初期の装置装着時におこる痛みを「うがい」によって緩和することができます。治療に使用する器具はすべて完全滅菌にて個別にご用意しています。

また、使い捨てできる材料は感染防止のため、すべて「使い捨て」にして治療を行っています。
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通常なら、上顎の内側に転位した、第二小臼歯を抜歯される症例と思われますが、当医院では、3Dセクショナルアーチ(3D sec)を装着して、大切な永久歯を抜歯しないで矯正治療を行うことにより、上下顎の咬み合せの高さを高くする(本来の正常歯列の高さにする)治療を行っています。非抜歯矯正治療により、下顎骨の右側へのズレを防止し、顎関節への負担軽減、(顎関節症の防止)を考慮した治療法と考えています。


通常なら、4本の第二小臼歯と4本の智歯を抜歯される症例と思われますが、当医院では、埋伏している4本の智歯のみ抜歯し上顎は3Dクワッド・へリックスにて歯列拡大、下顎は3Dリンガルアーチを装着して、近心傾斜している下顎右側第二大臼歯を整直させ、下顎両側第一大臼歯も整直させました。後にフルブラケットシステムで大切な永久歯を抜歯しないで矯正治療を行う、非抜歯矯正治療により、初診時訴えていた、肩こり、耳鳴り、右側顎関節のクリック音も改善され、顎関節への負担軽減がはかれた症例と思われます。

通常なら、4本の第二小臼歯と4本の智歯を抜歯される症例と思われますが、当医院では、下顎は3Dリンガルアーチを装着して、舌側傾斜している下顎左側第二小臼歯を整直させ、下顎両側第一大臼歯も整直させました。埋伏している4本の智歯のみ抜歯し上顎は3Dクワッド・へリックスにて歯列拡大後にフルブラケットシステムで大切な永久歯を抜歯しないで矯正治療を行う、非抜歯矯正治療を行いました。

10年前位から両側肩こり、数年前からは両側腰痛に悩まされていました。2年前右下親知らずを抜歯してから、右側顎関節にクリック音を伴う顎関節症になり不定愁訴も増悪しました。初診時下顎は上顎正中に対して3㎜左側に変位していました。当医院では、下顎にハードタイプスプリントを装着し、下顎を生理的な筋肉位に是正することで不定愁訴も軽減されました。通常なら、4本の第二小臼歯を抜歯される症例と思われますが、上顎は3Dクワッド・へリックスにて歯列拡大、下顎は3Dリンガルアーチを装着して、近心傾斜している下顎両側第一大臼歯を整直させ、下顎犬歯間副径を拡大することで下顎前歯部の叢生を改善しました。後にフルブラケットシステムで大切な永久歯を抜歯しない非抜歯矯正治療にて行いました。初診時訴えていた、不定愁訴(肩こり、腰痛、右側顎関節のクリック音等)も改善され、上下顎の正中も一致し顎関節への負担軽減がはかれた症例と思われます。

吉本彰宏常務理事の発表

吉本歯科医院スタッフ(大会受付)

武内豊理事長との写真

症例展示
2症例展示 日本成人矯正歯科学会専門医更新症例
症例1.不定愁訴を伴う成人Ⅰ級症例
初診時 36才

矯正終了時 39才
症例展示の要旨
様式A 氏名 吉本 彰宏(ローマ字)Yoshimoto Akihiro
所属 医)彰美会 吉本矯正歯科 平成23年6月26日提出
| タイトル | 不定愁訴を伴う成人Ⅰ級症例 | ||
|---|---|---|---|
| 初診時年齢 | 36 yrs 4 mos 男性 | 治療開始年齢 | 36 yrs 5mos |
| 主訴 | 顔が曲がっている。八重歯が気になる。3ヵ月前より口が開きづらい。頭痛、肩こりがひどい。 | ||
| 全身所見 | 身長165cm中肉中背で特記事項なし。正貌はオトガイが左側に変位している。側貌はstraight typeで、口唇に軽度の緊張を認める。10年位前より頭痛、耳鳴り、腰痛、左側肩こりが著しいとの訴え。 | ||
| 口腔内及びX線写真所見 | ngle Ⅰ級 over jet 1㎜ ver bite 4㎜ 下顎の正中線は顔貌に対して3㎜左側に変位している。口腔内所見では右下を除き第三大臼歯まで完全萌出している。上下顎共に著しい叢生が認められ鞍状歯列を呈す。 は舌側転位、は頬側転位が認められる。 、 は鋏状咬合を呈する。パノラマX線写真では、の著しい近心傾斜が認められる。 |
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| 頭部X線規格写真所見 | ngle Ⅰ級 over jet 1㎜ ver bite 4㎜ 骨格型ではcovexityはー1S.D.を超えて小さく、A-B Planeは1S.D.を超えて大きく上顎骨の後退を認める。咬合型ではocclusal plane及び、L-1to Mandibularがー1S.D.を超えて小さく下顎前歯の舌側傾斜が認められ、U-1 to SNが1S.D.を超えてやや大きい。 |
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| 顎関節・歯周所見など | ngle Ⅰ級 over jet 1㎜ ver bite 4㎜ 左側顎関節部に関節円板の位置関係が復位する時に関節雑音(クリック音)が確認できる。 最大開口量27㎜で開閉口時に下顎が左側に変位する。歯周所見ではEPTは全歯牙において3㎜以下であるがの舌側の歯肉に発赤が認められる。 |
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| 診断及び治療方針 | 成人骨格性Ⅰ級症例、左側顎関節症分類III型a:復位性関節円板転位(有限責任中間法人日本顎関節学会の分類)を抜歯後下顎にハードタイプスプリントを装着し、下顎骨筋肉安静位を模索する。上顎は3D Quad Herix(3DQ)にて、下顎は3D Lingual Arch(3DL)にて側方拡大を行い、後にマルチブラケット装置を装着して機能咬合の確立を行う。 また治療と併行して口腔筋機能療法(MFT)を行う。 |
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| 使用した装置 | ハードタイプスプリント 3DQ 3DL マルチブラケット装置 抜歯部位 | ||
| 治療経過 | を抜歯後下顎にハードタイプスプリント装着調節を3ヵ月間行う。開口障害(27㎜→45㎜に改善)、不定愁訴等改善、下顎骨筋肉安静位を決定する。その後、上顎は3DQにて側方拡大を行うと共にユーティリティアーチにてのレベリングを9ヵ月間行う。スプリント除去後、下顎は3DLにて側方拡大を行うと共に咬合の挙上を10ヵ月間行う。その後全歯に0.018スロットのエッジワイズ装置を装着しup-downゴムを併用しながら機能咬合の確立を行う。また治療と併行してMFTを行う。 | ||
| 動的治療期間 | 42mos 保定期間 28mos 保定装置 上顎 ソフトリテイナー 下顎 ソフトリテイナー | ||
| 治療結果と考察 | 開口障害(最大開口量45㎜、開閉口運動もスムーズになり下顎の変位も改善)、不定愁訴(頭痛、耳鳴り、腰痛、左側肩こり)はハードタイプスプリントを用いて下顎骨筋肉安静位を模索調節することにより改善したと考えられる。上顎においてはを抜歯後3DQ装着し側方拡大とユーティリティアーチにての大臼歯部のレベリングを行うことでの近心捻転は修正され頭部X線規格写真において遠心移動が行われたと考えられる。下顎においては 抜歯後3DLを装着し側方拡大を行うと共に下顎大臼歯部の近心傾斜を修正することにより咬合の挙上が行われたと考えられる。パノラマX線写真でも歯牙の平行性が保たれ、良い結果が得られた症例と考えられる。 | ||
症例2.上顎大臼歯の遠心移動を行なったClass II div.2


症例展示の要旨
様式A 氏名 吉本 彰宏(ローマ字)Yoshimoto Akihiro
所属 医)彰美会 吉本矯正歯科 平成23年6月26日提出
| タイトル | 上顎大臼歯の遠心移動を行なった Class II div.2 | ||
|---|---|---|---|
| 初診時年齢 | 33yrs 7mos 男性 | 治療開始年齢 | 33yrs 7mos |
| 主訴 | 左側の顎関節が痛い。 | ||
| 全身所見 | 身長174cm中肉中背で特記事項なし。 側貌は下顎が後退したconvex typeで、口唇に軽度の緊張を認める。 |
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| 口腔内及びX線写真所見 | Angle Ⅱ級 over jet 3㎜ over bite 8㎜ 上顎の正中線は顔貌に対して左側に1㎜変位している。下顎前歯部は上顎に覆われて殆ど見えない状態である。パノラマX線写真において特記すべき事項は認められない。 |
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| 頭部X線規格写真所見 | 骨格系ではfacial angle 84.9度(ほぼmean)、convexity 10.4度(1S.D.を超えて大きい)、A-B plane -12.9度(2S.D.を超えて小さい)mandibular plane 28.1度(ほぼmean)、SNA 85.2度(1S.D.を超えて大きい)、SNB 78.9度(ほぼmean)より上顎前突を呈している。 歯系ではinterincisal angle 136.6度(1S.D.内である)、L-1to mandiblar100.8度(1S.D.内である)、U-1to SN 90.0度(-2S.D.を超えて小さい)と上顎前歯部の著しい舌側傾斜を呈している。 |
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| 顎関節・歯周所見など | 顎関節において最大開口量42㎜で開閉口時の左側にやや変位と軽度のクリックを認める。4年位前より左側顎関節の疼痛と肩こり及び腰痛等の不定愁訴がある為スプリントを使用しているが改善されないとのこと。歯周所見ではEPTは全歯牙において3㎜以下であるがの舌側の歯肉に発赤が認められる。 | ||
| 診断及び治療方針 | 左側顎関節症状を伴うⅡ級2類症例。下顎骨筋肉位を模索する為下顎にハードタイプスプリントを装着(就寝時及び昼間もなるべく使用指示)。下顎骨の位置が安定後、咬合の挙上の為下顎に3D Ligual Arch(3DL)を装着し側方歯群の拡大を行う。上顎はBimetric distalizing arch(B.D.A.)を装着して上顎臼歯部の遠心移動とそれに伴う咬合の挙上を行う。後にマルチブラケット装置による機能咬合の確立を行う。 | ||
| 使用した装置 | ハードタイプスプリント 3DL B.D.A. マルチブラケット装置 抜歯部位 | ||
| 治療経過 | 下顎にハードタイプスプリントを装着を4ヵ月間。下顎に3DLを装着し側方拡大をすることにより左側の鋏状咬合の改善を4ヵ月間行う。上顎はB.D.A.を装着して上顎臼歯部の遠心移動とそれに伴う咬合の挙上を3ヵ月間行う。全歯に0.018スロットのエッジワイズ装置を装着し機能咬合の確立を行う。また治療と併行してMFTを行う。 | ||
| 動的治療期間 | 35mos 保定期間 28mos 保定装置 上顎 ソフトリテイナー 下顎 ソフトリテイナー | ||
| 治療結果と考察 | 始め顎関節症に起因すると思われる不定愁訴を訴えていた患者さんであるので、下顎にハードタイプスプリントを4ヵ月間使用することにより当初訴えていた症状はほぼ改善された。その後、下顎位を維持する為に下顎に3DLを装着し下顎小臼歯部の舌側傾斜を修正し上顎との鋏状咬合を改善することで咬合高径の維持を得たと思われる。その後、下顎はFDBSを装着し固定強化を図りながら上顎にBDAを装着して上顎臼歯部の遠心移動を行い下顎の前後的位置はやや改善されたと思われる。(facial angle 84.9→84.1度,convexity10.4→8.8、A-B plane -12.9→-10.4度.mandibular plane 28.1→28.7度,SNA 85.2→83.6度,SNB 78.9→78.0度) 歯系においてはinterincisal angle 136.6→128.5度, U-1to SN 90.0→93.8度と上顎前歯部の著しい舌側傾斜はやや改善されたが、L-1to mandiblar 100.8→104.5度と下顎前歯部はやや唇側傾斜と変化した。の遠心傾斜と鋏状咬合の改善の為下顎歯列弓を拡大した結果と思われる。現在当初訴えていた不定愁訴等も改善され咬合関係も安定しているが、成人症例と言うこともあり上下顎前歯部歯軸にやや不安がある為長期の経過観察を続けていく予定である。 |
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吉本歯科勤務医らとアメリカンクラブ前で

学会場ロビーにて

E-ラインビュティフル大賞 小池栄子さん

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